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◆文人の名産地:柳川の魅力を凝縮
今回は福岡県は柳川市が誇(ほこ)る北原白秋(きたはらはくしゅう)、野田宇太郎(のだうたろう)、劉寒吉(りゅうかんきち)をはじめとする多くの文人たちが残した色紙や書簡(しょかん)、写真などが多数展示された「松月文人館(しょうげつぶんじんかん)」からご紹介したいと思います。
柳川らしく掘割沿(ほりわりぞ)いにあるこちらのスポットは"文人館"という名前のとおり、詩歌(しいか)や文芸に携(たずさ)わった偉人(いじん)のたどった軌跡(きせき)が色濃(いろこ)く反映(はんえい)されているのが最大の特徴(とくちょう)で、中でも日本の近代文学に偉大(いだい)な業績(ぎょうせき)を残した詩人:北原白秋の直筆(じきひつ)の書画は必見です!
そもそもこの松月文人館という場所自体が、北原白秋の詩集「思い出」の一節にある懐月楼(かいげつろう)という氷屋だったんだそうな。この懐月楼が後の料亭(りょうてい):松月となり、北原白秋ら柳川出身の文人が訪(おとず)れる思い出の地となったというわけです。
館内の展示のほか、敷地(しきち)内には文人たちと松月のゆかりについて詠(うた)ったいくつかの歌碑(かひ)もあり、当時の文芸界を偲(しの)ぶ貴重(きちょう)な資料として今も大切に保存されています。文学に詳しくないレポーターも、なんだか急に詩でも一筆(いっぴつ)書いてみるかと思ってしまう、そんな不思議(ふしぎ)な魅力(みりょく)を備(そな)えたスポットでした。
◆筑後の歴史をヒモ解く古文書館
次にご紹介するのが「柳川古文書館(やながわこもんじょかん)」。松月文人館からは掘割伝いにほどなく南下したところにあるスポットです。こちらは文字通り、筑後地方に散在(さんざい)する古文書を集めた施設(しせつ)で、いわば柳川地方の生き字引(いきじびき)的な存在。
この地方には国指定重要文化財「五条家文書(ごかじょうもんじょ)」や福岡県指定文化財「伝習館文庫(でんしゅうかんぶんこ)」をはじめとして、たくさんの貴重な古文書の所在が確認(かくにん)されているんですが、そのすべてが理想的な保存・管理をされているとは言えないらしく、個人で所有されている物の中には、すでに消失(しょうしつ)してしまったケースもあるんだそうな。モッタイナイ!
そういった損失(そんしつ)を防ぐために、この施設が古文書などの歴史資料を収集・保存し、来館者(らいかんしゃ)に分かりやすいように整理(せいり)されているというわけなんです。古文書というと、私たちにはあまりなじみのない分野に思えますが、古い書物がなくなるということは、歴史そのものが消失すること。そう考えるとおろそかにはできないですよね!
レポーター的には、ここが古文書の歴史的価値はもとより、それらがヒモ解くこの地方の歴史や文化を多くの方に知ってもらうことで強まる地元愛を重視(じゅうし)してらっしゃるように感じました。すばらしい!うちの地元にも一件欲しいところです。
◆水と暮らす柳川の暮らしを楽しく学ぶ
さて、お次は水郷:柳川らしく水に関連するスポット「柳川あめんぼセンター」。最初に私たちを出迎(でむか)えてくれるのは、滝(たき)・噴水(ふんすい)・池・小川など、様々な水の形で魅(み)せてくれる「あめんぼ公園」。水と緑の木々に囲(かこ)まれ、四季折々(しきおりおり)の草花が目に心地良いこの和(なご)み空間は市民の憩(いこ)いの場としても親しまれています。
そんな公園をほどなく進むと、水郷:柳川と掘割の関係を通じて楽しく学べる「水の資料館」が待っています。館内には縮尺(しゅくしゃく)1000分の1まで凝縮(ぎょうしゅく)された市街地(しがいち)のジオラマや、掘割の成り立ちから柳川の水辺の生き物の生態(せいたい)までが一目で分かるパネル展示をはじめ、柳川の風土を目と耳で感じられる充実(じゅうじつ)した内容になっています。案内役の"かっぱのかっちゃん"も愛らしく、子どもたちが思わず抱(だ)きついちゃいたくなるほど(笑)
また、この建物は図書館としても機能(きのう)していて、若者向けの図書を豊富(ほうふ)に集めたヤングコーナーや、CDやビデオなどが目白押(めじろお)しのAVコーナー、絵本や紙芝居(かみしばい)を集めた児童(じどう)コーナーなど、どなたでも楽しめる内容豊かなものになっています。柳川観光の中で、くつろぎタイムにもってこいかもしれませんね!
◆ある時、そこは一面藤色に染まる
最後にご紹介するのが県指定天然記念物の「中山の大藤(おおふじ)」。柳川市三橋町にあるこのスポットは、熊野神社(くまのじんじゃ)なるお社(やしろ)の境内(けいだい)にあり、樹齢(じゅれい)は約300年といわれています。2株10本の幹(みき)からなるその藤棚(ふじだな)の広さは何と約1200平方メートルの規模(きぼ)!
なんでも、享保(きょうほう)の頃(1716〜1736年)、この地で酒蔵(さかぐら)を営(いとな)む通称「萬(まん)しゃん」なる人が、関西で見た美しい「野田の藤」に感動(かんどう)し、その種子(しゅし)を持ち帰って植えたものと伝えられているそうです。現在は野田の藤跡として面影(おもかげ)を残すのみとなった今、その美しさを受け継(つ)いでいるのはここだけかもしれません!
見頃は4月中下旬で、その期間中の4月19日から28日まで開かれる"中山の大藤まつり"、では、農産物の直売、柳川市の特産品販売、文化協会の発表会、野外コンサート、藤にちなんだ俳句(はいく)や写真の募集(ぼしゅう)など多彩(たさい)なイベントが繰(く)り広げられます。要チェックですよ〜!
さて、まだまだご紹介したりない感のある柳川観光。今回ピックアップした要注目なスポットを中心に、皆さんも水郷:柳川を堪能(たんのう)してみてくださいネ!
レポートdate:2006.5.12
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