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◆おしろい祭りの舞台:大山祇神社
その年に収穫(しゅうかく)した新米の粉を水で溶(と)いたものを顔に塗(ぬ)りたくり、その付き具合で来年の豊作(ほうさく)を占うという"おしろい祭り"。ご紹介するのは300年以上続く全国的にも珍(めずら)しいそのお祭りの舞台(ぶたい)として知られる「大山祇神社(おおやまづみじんじゃ)」です。
山の中腹にあり、辺りは小川のせせらぎが耳に届く静けさで、深緑色の自然のカーテンが目に優(やさ)しい安らぎの空間。永きにわたるお祭りの歴史とともにあり続けたこのお社(やしろ)の景観(けいかん)には深みがあり、コケのひとつひとつさえも演出(えんしゅつ)に一役買っているほどの渋(しぶ)い雰囲気(ふんいき)です。
この神々(こうごう)しい雰囲気の大山祇神社が、毎年12月2日のおしろい祭り時期には、通り道までも黒山の人だかりでごった返すんですよ!おしろいを塗るのは女性の神様をお祭りしていることに由来しているそうで、たくさん付くほど豊作になるとのこと。なんとも不思議(ふしぎ)な魅力(みりょく)のあるお祭りですね〜!
◆泥打ち祭りの開始地点:阿蘇神社
氏子(うじこ)の子どもたちが代宮司(だいぐうじ)めがけて泥(どろ)を投げつける。にわかには信じがたい話ですが、実はこれ、旧杷木町に伝わる伝統行事(でんとうぎょうじ)のひとつ"泥打ち祭り"(毎年3月28日)のワンシーンなんです。ご紹介する「阿蘇神社(あそじんじゃ)」は、このお祭りのスタート地点として知られる細なが〜いお社(やしろ)。
毎年、おみくじで選ばれた代宮司が白装束(しろしょうぞく)に着替(きが)え、御神酒(おみき)の大盃(たいはい)でフラフラに酔(よ)っぱらった状態(じょうたい)で、牡獅子(おじし)・牝獅子(めじし)の先導(せんどう)のもと、お社の境内(けいだい)から参道を経(へ)て、約500メートル離(はな)れた地区はずれの道祖神(どうそじん)まで御神幸(ごしんこう)が行われるんだとか。
その道中、3〜4メートルおきに用意された泥を12名の氏子の子どもたちが代宮司に向かってこれでもかと投げつける。そしてその泥がたくさん付くほど豊作(ほうさく)になると言われているそうな。終わってみれば家も人も道路も泥だらけという豪快(ごうかい)さで、福岡県の無形文化財にも指定されています。皆さんも参加されるときは着替えを用意していきましょうね(笑)
お祭り時以外でも、阿蘇神社の細長い参道はおさんぽコースにもってこいで、自然を楽しみながら日々の運動不足を解消(かいしょう)できる一石二鳥(いっせきにちょう)なおすすめスポットです!
◆国内最古の朝鮮鐘を見よ!円清寺
福岡藩初代藩主:黒田長政(くろだながまさ)の父:如水(じょすい)に仕えた重臣:栗山備後利安(くりやまびんごとしやす)が慶長9年(1604年)に、如水の冥福(めいふく)を祈るために建立(こんりゅう)したお寺「円清寺(えんせいじ)」。美しく切りそろえられた石垣(いしがき)に囲まれた境内(けいだい)は想像以上(そうぞういじょう)にさわやかな印象(いんしょう)で、お寺に来たことを忘れてしまうほどです!
そして、ここの見所は何と言っても国の重要文化財で黒田長政公が寄贈(きぞう)したとされる国内最古の朝鮮鐘(ちょうせんがね)。その昔は、干(かん)ばつが続くとこの鐘を持ち出して筑後川につける風習があったそうで、これまでにも雨乞(あまご)いのために何度も筑後川に沈(しず)められたんだとか。
取材当日は鐘そのものが太宰府市の九州国立博物館に貸し出されていたため、直接の撮影(さつえい)は叶(かな)いませんでしたが、身近なところに、そんなお宝級の代物(しろもの)があるというのも逆に凄(すご)いことですよね(笑)
◆深い自然が彩る普門院
県内最古の木造建築(もくぞうけんちく)とされる本堂が美しい「普門院(ふもんいん)」にやってきました。こちらは聖武天皇(しょうむてんのう)の勅願(ちょくがん)によって僧:行基(ぎょうき)が筑後川の河畔(かはん)に創建(そうけん)したと伝えられるお寺で、度重(たびかさ)なる水害で現在の位置に移築(いちく)されたんだとか。
こちらのお寺、参道から境内までの自然の深さが特筆(とくひつ)で、季節ごとに一味違った魅力(みりょく)を引き出してくれる心憎(こころにく)い演出(えんしゅつ)。境内に植わった樹齢(じゅれい)350年のビャクシンなる古木(こぼく)などは、歴史の重みと自然の美しさを両方兼(か)ね備(そな)えた、このお寺の象徴的存在(しょうちょうてっきそんざい)で、県の天然記念物に指定されています。
また、ご本尊(ほんぞん)は行基が亀神元年(724年)に作ったとされる十一面観世音立像(じゅういちめんかぜおんりつぞう)で、かの弘法大師(こうぼうだいし)も行基を慕(した)って来山したことがあるそうな。ちなみにこの観音像と本堂はどちらも国指定重要文化財とのことで、このお寺の歴史的価値、由緒(ゆいしょ)がうかがい知れる要注目なポイントになっています。
レポートdate:2006.10.6
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